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2018.12.03 シロス社がタミバロテンとアザシチジンまたはダラツムマブとの併用第Ⅱ相臨床試験の初期データを発表

平成30年12月2日(米国時間)、Syros Pharmaceuticals Inc.(本社:米国マサチューセッツ州ケンブリッジ、以下「シロス社」)が、現在実施中のレチノイン酸受容体α作動薬(タミバロテン/TM-411/SY-1425、以下「タミバロテン」)に関する併用第Ⅱ相臨床試験の初期データを米国血液学会(ASH: American Society of Hematology)において報告しましたのでお知らせします。タミバロテンは、当社連結子会社のテムリック株式会社(以下「テムリック」)がシロス社に導出した薬剤です。


タミバロテンは、急性骨髄性白血病(AML)及び骨髄異形成症候群(MDS)の治療薬として、現在米国において第Ⅱ相臨床試験が実施されておりますが、昨年のASHにおいては再発・難治性のAMLやMDSに対するタミバロテン単剤治療の臨床的有効性と忍容性を確認し、さらにRARAとIRF8を用いたスクリーニングで高い治療効果を予測した患者群において血液学的指標の改善を確認することができました。シロス社と研究チームは非臨床データに基づきさらなる有効性を期待し、本年は既存の標準治療薬では治療ができない未治療AMLに対してタミバロテンとアザシチジンとの併用で臨床試験を行いました。また再発・難治性AMLとMDSに対してタミバロテンとダラツムマブとの併用群もパイロット試験として試験を実施しました。


シロス社が開発したバイオマーカーを用いたスクリーニングで選択された患者(RARA、IRF8)のうち、平成30年10月末時点に解析可能と判断されたタミバロテンとアザシチジン併用投与群19症例(バイオマーカー陽性11例、陰性8例)とダラツムマブ併用投与群の9症例について報告しています。


アザシチジン併用群ではアザシチジンを1日75mg/㎡(静脈内または皮下)1週間投与後、タミバロテンを1日 6 mg /㎡の用量(2分割投与)で3週間経口投与を1サイクルとしております。


安全性評価可能症例17例の有害事象はタミバロテン、アザシチジン単剤投与時と同様 食欲不振(41%)、疲労(35%)、高グリセリド血症(35%)、グレード3以上の重篤な有害事象は発熱性好中球減少症(24%)、血小板減少症(24%)、好中球減少症(12%)、疲労(12%)でした。


バイオマーカー陽性患者(有効性評価可能症例8例)の完全寛解は50% (CR及び血球数の回復を伴わない完全寛解CRiを含む)で、また全奏効率(ORR)は63%(内訳:CR3例、CRi1例、MLFS1例)であり、奏功期間は29-337日、奏功症例5例中4例は現在も治療中と報告されています。奏功例の殆どは1サイクル後に観られております (アザシチジン単剤の奏効率は18-29%、初回奏功は4サイクル後)。一方バイオマーカー陰性患者(有効性評価可能症例6例)の全奏効率は17%であり、RARA、IRF-8のバイオマーカーとしての有用性が示されております。


ダラツムマブ併用群の対象症例はバイオマーカー陽性の再発/難治性AML及び高リスクMDSで、タミバロテン1日6mg/㎡の用量(2分割投与)を1週間投与、その後もタミバロテンは継続投与、ダラツムマブは16mg/kg (静脈内投与)を週に1回投与を8週間、2週に1回投与を16週間と投与間隔を漸減しながら併用しました。安全性評価可能症例は9例で、有効性評価可能症例は6例となっております。


有害事象は各単剤投与時と同様であり好中球減少症(67%)、貧血(44%)、吐き気(44%)、嘔吐(44%)、infusion reaction(44%)であり、グレード3以上のものは発熱性好中球減少症(67%)、貧血(44%)でした。


タミバロテン投与7日目に9例中8例で骨髄芽球細胞CD38発現が1.57倍見られ、これらのうち2例で多発性骨髄腫細胞株と同程度の CD38の発現が観られましたが、1例はMLFS、もう1例は奏功せず悪化しました。


シロス社と研究チームは、以下のようにコメントしております。
「今回の結果は有望でありアザシチジンとの併用により高い奏効率と即効性が観られており、タミバロテン併用療法の意義と同時にSyrosのgene control platform によって見いだされたバイオマーカーによりタミバロテンがより高い効果を示す患者を層別化するのに有用であることが示された。今後も患者登録を継続しタミバロテンのさらなる臨床的作用を明確にしていきたい。」


テムリックは平成27年9月に、シロス社と北米および欧州におけるタミバロテンの癌治療薬としての開発販売権に関する導出契約を締結しており、契約一時金の受領の他、開発段階に応じたマイルストン及び発売後のロイヤルティを受ける権利を得ております。


当社グループは、シロス社との連携をより強固にし、必要とされる支援を遅滞なく実施するよう務め、今後のマイルストン収益およびロイヤルティ収益の早期獲得を目指して参ります。


以上


【ご参考】シロス社の発表内容の詳細は、シロス社のニュースリリースをご覧ください。
https://ir.syros.com/press-releases/detail/148/syros-announces-promising-clinical-data-from-ongoing