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2017.11.29 Tegoprazan開発試験結果の韓国消化器病学会(KDDW2017)発表

 CJヘルスケア株式会社(本社:韓国ソウル市、代表取締役社長:Seok-Hee Kang、以下「CJ社」)は、平成29年11月23日から25日に韓国で開催される「韓国消化器病学会」(KDDW2017)において、tegoprazan(化合物コード:RQ-00000004/CJ-12420)に関する試験結果を報告しました。現在、韓国で実施されている本薬の製造販売承認審査にCJ社が提出した非臨床薬理試験から第3相臨床試験までの一連の開発に関する10報の報告を本学会で行いました。以下に発表の概要を要約して記載します。


 非臨床試験: tegoprazan(TPZ)は、標的分子であるH+/K+-ATPase活性を低濃度(IC50=0.53 μM)で阻害し、阻害が可逆的であることから、既存のプロトンポンプ阻害剤(PPI)に対する優位性を示しました。また、ラットGERD病態モデルでの胃酸分泌阻害と食道粘膜障害治療試験、さらに非ステロイド系消炎鎮痛剤、エタノールやストレスで誘発されるラット胃潰瘍モデルでの治療試験において、TPZは esomeprazole(EOPZ)より優れた治療効果を確認しました。さらに、ラットやイヌを用いた薬物動態試験において、TPZは効率よく吸収され胃などの組織に分布することを確認しました。


 第1相臨床試験: 健康成人への単回(最大400mg)、反復投与(最大200mg、8日)によるTPZの安全性と忍容性を確認するとともに、用量依存的な胃内pHの制御効果を確認しました。また、TPZによる全身曝露量(AUC)と胃内pH制御効果は、食事摂取の有無による影響を受けないことを認めました。さらに、既存のPPI治療で治療効果が低いとされる夜間の胸焼けや胃酸の逆流への治療効果を予測する目的で、TPZ(50~200 mg)とdexlansoprazole(60 mg)の就寝前服用後の胃内pHを健康成人で比較検討し、TPZが服用後12時間のうち65-78%の間、胃内pHを4以上に保持したのに対し、PPI対照薬の効果は38%の間の効果にとどまることを確認し、夜間酸関連症状を持つ患者のTPZによる治療の可能性を示しました。さらに、ピロリ菌の除去を目的とする後期臨床試験の予備的試験として、TPZと抗菌剤の併用による薬物動態と薬効、安全性を試験し、併用による影響を認めないことを確認することで、以後の試験に繋がる結果を得ました。


 第2相臨床試験: びらん性胃食道逆流症患者に8週間のTPZ治療を行い、50、100、200 mg 投与での治療効果がEOPZ 40mg 投与での効果と同等*であることを示しました。


 第3相臨床試験: びらん性胃食道逆流症に関して2試験を終了しました。最初の試験は、280人のびらん性胃食道逆流症患者をTPZ 100mg、EOPZ 40 mgの2群に分け8週間治療し、内視鏡による潰瘍の治療効果を比較しました。TPZ、EOPZ群での治癒率は99.23%、97.58%であり、TPZ 100 mg とEOPZ 40 mg による治療効果が同等*であることを示しました。別の試験では、302人のびらん性胃食道逆流症患者をTPZ 50 mg、100 mg 、EOPZ 40 mg の3つの群に分け、8週間治療して治療効果を比較しました。各群での治癒率は、98.91%、98.90%、98.86%であり、TPZ 100 mg の治療効果を再確認するとともに、TPZ 50 mg 治療が、EOPZ 40 mg による治療と同等*の効果を持つことを示し、TPZの 50 mgでの治療の可能性を示しました。

*統計学における非劣性を意図して記載しています


以上


【ご参考】

KDDW2017に関する情報は以下をご参照ください。(外部リンク)

http://www.kddw.org/