お知らせ Information

2015.09.14 グレリン受容体作動薬の前臨床開発段階への移行のお知らせ

グレリン受容体作動薬の前臨床開発段階への移行のお知らせ

この度、探索段階にあるグレリン受容体作動薬(化合物コード: RQ-00433412、以下「本化合物」)を前臨床開発段階に移行することを決定しましたのでお知らせいたします。

 

当社はこれまで、がんに伴う食思不振/悪液質(Cancer-related anorexia / cachexia syndrome, CACS)の治療薬の創出を目指してグレリン受容体をターゲットとする探索研究を行ってまいりましたが、本化合物が探索段階における薬理、薬物動態、および毒性等の試験において優れた成績を示したことから、前臨床開発段階へ進めることを決定したものです。

 

現在、がん悪液質の治療薬として製造販売承認が与えられている薬剤は酢酸メゲステロール(日本未承認)およびメドロキシプロゲステロン(日本適応外)のみですが、その効果や副作用の観点から新たな治療薬の開発が切望されています。本化合物が上市されれば、新規作用機序に基づく効果的な治療薬になる事が期待できます。

 

当社では、本化合物をはじめとする開発中の医薬候補化合物の更なる価値向上に努めるとともに、当社発の新薬の一刻も早い上市による医療への貢献を目指してまいります。

 

以上

 

【がんに伴う食思不振/悪液質について】
がんに伴う食思不振/悪液質(CACS)とは、多くの進行がん患者に見られる食欲不振、体重減少、筋肉量の減少、全身衰弱、倦怠感を特徴とした進行性消耗性疾患です。患者のQuality of life(QOL)および生命予後に多大な負の影響を与え、がん死因の20-30%を占めると言われています。

 

【グレリンについて】
成長ホルモン分泌促進物質として発見された28 個のアミノ酸からなる内因性ペプチドホルモンです。グレリンは主として胃で産生され、成長ホルモン分泌促進作用の他に、摂食亢進、エネルギー代謝調節作用、心血管への作用、消化管運動に対する作用等、多種多様な生理作用を有するため、グレリン受容体は各種疾患の治療ターゲットとして注目されています。