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2015.03.05 名古屋大学環境医学研究所ゲノム動態制御分野との共同研究開始のお知らせ

名古屋大学環境医学研究所ゲノム動態制御分野との共同研究開始のお知らせ

当社は、この度、名古屋大学環境医学研究所ゲノム動態制御分野(益谷央豪教授、以下「ゲノム動態制御分野」)と「DNAポリメラーゼ・イータの選択的阻害剤の探索」に関する共同研究契約を締結いたしましたのでお知らせいたします。 

 

当社は、平成26年4月に名古屋大学環境医学研究所に産学協同研究部門「薬効解析部門」(朴熙万特任准教授、以下「薬効解析部門」)を設置し、産学連携を推進し、名古屋大学とのシナジーを最大限に発揮できる体制を構築してまいりました。本共同研究はその一環として位置づけられ、ゲノム動態制御分野と当社が名古屋大学内に保有する薬効解析部門との間で実施され、DNAポリメラーゼ・イータの選択的阻害剤の探索を行います。

 

DNAポリメラーゼ・イータは、ヒト細胞における主要な損傷乗り越えDNA複製機構ポリメラーゼであり、益谷教授を中心として花岡文雄教授(現:学習院大学)のグループにより世界で初めて同定されました。DNAポリメラーゼ・イータは、細胞複製におけるDNA損傷抵抗性を制御する主要因子の一つであり、DNAポリメラーゼ・イータ阻害剤により、シスプラチンなどの抗がん剤の抗腫瘍作用を増強すると考えられます。そのため、DNAポリメラーゼ・イータ阻害剤は新しい抗がん治療として、特に、チェックポイント機能が欠損したがん細胞に効果的であることが期待されます。

 

益谷教授は遺伝情報物質であるDNAの損傷と修復機能のメカニズムについて精力的に研究されております。特に、損傷乗り越えDNA複製機構に関して、DNAポリメラーゼ・イータの発見を始め、これまでに多くの成果を発表されています。当社および薬効解析部門は、益谷教授ならびにゲノム動態制御分野の最先端の研究成果と、当社がこれまで培ってきた創薬研究のノウハウを融合し、産学連携の下で創薬研究を加速することにより、画期的な新薬の創出を目指してまいります。

以上