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2013.12.09 EP4拮抗薬(RQ-00000008)による乳癌幹細胞の増殖阻害作用を報告しました

EP4拮抗薬(RQ-00000008)による乳癌幹細胞の増殖阻害作用を報告しました

当社グループでは、EP4拮抗薬について新たな可能性を探るべく、国内外の研究機関と共同で研究開発を進めています。

今般、当社子会社である株式会社AskAtは、メリーランド大学グリンバウム癌センター(米国)と共同研究を実施し、当社のEP4拮抗薬(RQ-00000008/AAT-008およびその類縁体)が乳癌の幹細胞の増殖を顕著に抑制するという研究結果を発表しました。本研究では、EP4拮抗薬が培養した癌幹細胞に対して増殖抑制作用を示したのみならず、マウスに移植した癌幹細胞による腫瘍の発生頻度の低下と増殖阻害作用を確認した点で注目されます。

癌幹細胞は腫瘍組織の中にごく少数存在しており、癌の発症の火種となる細胞と考えられています。また、ある種の癌幹細胞は既存の抗癌剤に耐性を持ち、抗癌剤治療で除去されないことから、癌の再発や転移の根本的な原因となることが報告されています。

本研究成果は、既存の治療薬で十分な効果の得られない乳癌患者様の治療や手術後の再発や転移の予防に、EP拮抗薬が有効である可能性を示しています。

この成果をまとめた論文は、Breast Cancer Research and Treatmentに受理され、電子版にて公開されました。

Breast Cancer Research and Treatmentは癌領域において権威ある国際雑誌の一つであり、本論文の受理はこの研究の成果が世界的に見ても優れていることを意味します。

メリーランド大学との共同研究は今後も継続的に実施する計画であり、ここで得られる試験結果を基礎データとして臨床試験の実施に繋げたいと考えています。

<ご参考>

http://rd.springer.com/article/10.1007%2Fs10549-013-2779-4

以上