2012.11.12 EP4拮抗薬による乳がん増殖・転移抑制に関する研究成果を国際ジャーナルに報告しました
拮抗薬による乳がん増殖・転移抑制に関する研究成果を
国際ジャーナルに報告しました
この度、米国メリーランド大学グリーンバウムがんセンターとの共同研究より得られました、当社EP4拮抗薬の抗がん剤としての可能性を示唆する研究成果を「OncoImmunology誌」に発表し、その内容が同誌ウェブサイトの速報に掲載されました。
ナチュラルキラー細胞(NK細胞)は免疫担当細胞の一種であり、平常時においてウイルス感染やがんの発症に対する防御の役割を果たしています。一方、がん組織においては、がん細胞による制御を受けてNK細胞の機能が著しく低下し、がんに対する防御機能(攻撃)が働かない状況となります。本報告において、当社のEP4拮抗薬RQ-00015986が、がん組織におけるNK細胞の機能を回復して抗がん作用を示すことを動物と細胞を用いた試験により明らかとしました。また、がん細胞の転移抑制に作用することも示しました。
ラクオリア創薬では、ヒトでの安全性が確認されているRQ-00000007の他複数のEP4拮抗薬を保有しており、いずれの薬剤もここで報告した薬剤と同様の作用を有していると考えています。
メリーランド大学との共同研究は現在も精力的に進めており、今後も新たな成果が期待できるものと考えています。
掲載雑誌 |
OncoImmunology Volume 2, Issue 1, January 2013 http://www.landesbioscience.com/journals/oncoimmunology/article/22647/?show_full_text=true& |
タイトル |
A prostaglandin E (PGE) receptor antagonist protects natural killer cells from PGE2-mediated immunosuppression and inhibits breast cancer metastasis |
著者・所属 |
Xinrong Ma University of Maryland Greenebaum Cancer Center; Baltimore, MD USA Dawn Holt University of Maryland Greenebaum Cancer Center; Baltimore, MD USA Namita Kundu University of Maryland Greenebaum Cancer Center; Baltimore, MD USA; Department of Pathology; University of Maryland; Baltimore, MD USA Jocelyn Reader University of Maryland Greenebaum Cancer Center; Baltimore, MD USA Olga Goloubeva University of Maryland Greenebaum Cancer Center; Baltimore, MD USA Yukinori Take RaQualia Pharma Inc.; Aichi, Japan Amy Fulton University of Maryland Greenebaum Cancer Center; Baltimore, MD USA; Department of Pathology; University of Maryland; Baltimore, MD USA; Baltimore Veterans Administration Medical Center; Baltimore, MD USA |
以上